「メールマーケの導入で HubSpot と Mailchimp、どちらを選ぶべき?」「HubSpot はCRM、Mailchimp はメール、と聞くが境界が分からない」——マーケツール選定でよく見かける悩みです。
結論からお伝えすると、「営業・マーケ・サポートを統合したい中小〜中堅企業なら HubSpot」「メール配信を中心に汎用的に運用したいなら Mailchimp」が現状のベストアンサーです。本記事では機能・料金・組織規模の3軸で中立に整理します。
結論:選び分けの早見表
| あなたの状況 | 推奨 | 理由 |
|---|---|---|
| BtoB SaaS・成長スタートアップ | HubSpot | インバウンドマーケ機能が中核 |
| 情報メディア・ブログのメルマガ | Mailchimp | 汎用メール配信で十分、料金も安価 |
| 営業・マーケ・サポート統合運用 | HubSpot | 複数Hubの統合プラットフォーム |
| 小規模・予算最小・メール配信のみ | Mailchimp | 無料500コンタクトから開始可能 |
| ランディングページ・フォームも欲しい | HubSpot | CMS Hub で本格的なサイト構築可 |
| Eコマース運営(Shopify等) | どちらでも可 | EC特化なら Klaviyo も検討 |
運営会社の比較
料金プラン比較
| プラン | HubSpot | Mailchimp |
|---|---|---|
| 無料 | ○ Free CRM(基本機能フル) | ○ Free(500コンタクト・月1,000通) |
| 入門級 | Marketing Hub Starter $20/月〜 | Essentials $13/月〜 |
| 中級 | Professional $890/月(年払い) | Standard $20/月〜 |
| 上級 | Enterprise $3,600/月 | Premium $350/月〜 |
料金面では Mailchimp が大幅に安価。HubSpot Professional は月$890(年払い)と中小企業には負担が大きい設計。一方 HubSpot は機能性で価格を正当化する設計で、CRM・営業・マーケ統合運用でROI回収しやすい構造です。
機能比較マトリクス
| 機能 | HubSpot | Mailchimp |
|---|---|---|
| 基本メール配信 | ◎ | ◎ 中核機能 |
| CRM・顧客管理 | ◎ 中核機能 | ○ 簡易 |
| マーケティング自動化 | ◎ 高度 | ○ |
| ランディングページ作成 | ◎ | ○ 簡易 |
| フォーム・ポップアップ | ◎ | ○ |
| SEO・コンテンツ管理 | ◎ CMS Hub | × |
| 営業パイプライン管理 | ◎ Sales Hub | × |
| カスタマーサポート | ◎ Service Hub | × |
| 無料CRM の機能 | ◎ 本格 | △ 簡易 |
| 価格(小規模運用) | △ | ◎ |
| 日本語UI・サポート | ◎ | 部分対応 |
得意分野の違い:実際の使われ方
1. 統合マーケプラットフォーム → HubSpot 一強
HubSpot の真骨頂は「CRM・マーケ・営業・サポート」を1プラットフォームで運用できる統合性。Webサイト・ブログ・SEO・メール・CRM・営業・サポートが連動して動く設計は、Mailchimp では実現できない領域です。BtoB SaaS の成長フェーズで重宝される構造です。
2. シンプルなメール配信 → Mailchimp が王道
「ニュースレター・キャンペーンメールを配信する」だけなら Mailchimp がコスパ良好。テンプレ豊富・設定簡単・低価格で、情報メディア・個人クリエイター・小規模ビジネスのメール配信用途には Mailchimp が現実的な選択肢です。
3. インバウンドマーケ → HubSpot
「ブログ → SEO → リード獲得 → ナーチャリング → 営業転換 → 成約」というインバウンドマーケのフルファネルを1ツールで運用できるのは HubSpot の独自強み。Mailchimp はこの中の「メール配信」部分に特化しているため、HubSpot で実現可能な統合体験は提供できません。
4. 個人・小規模・予算最優先 → Mailchimp
個人ブロガー・コンサル・小規模ビジネスでメール配信ツールを試したい場合、Mailchimp の無料プラン(500コンタクト・月1,000通)から始める選択肢が現実的。HubSpot Free CRM も無料で本格機能ですが、有料化フェーズの料金が大きいため小規模運用には Mailchimp の方が合うケースが多数です。
5. 営業組織との連携 → HubSpot
マーケで獲得したリードを営業に渡し、商談・受注・サポートまで一貫管理する用途では HubSpot の Sales Hub・Service Hub が連動して機能します。Mailchimp には営業機能がほぼないため、CRM・営業領域を求める組織には機能不足が出ます。
用途別の推奨
- BtoB SaaS・成長スタートアップ
- マーケ・営業・サポート統合運用
- インバウンドマーケで成長を狙う
- 10〜100名規模の組織
- 無料CRMから本格運用へ拡張したい
- 情報メディア・ブログのメルマガ
- 個人クリエイター・小規模ビジネス
- シンプルなメール配信中心
- 料金最優先・予算ゼロから
- EC機能不要・汎用メール用途
選び方の決定木
- 営業・マーケ・サポートを統合運用したい?
→ Yes: HubSpot 推奨 / No: 次へ - 主用途はメール配信のみ?
→ Yes: Mailchimp 推奨 / No: 次へ - インバウンドマーケで成長を狙うBtoB企業?
→ Yes: HubSpot 推奨 / No: 次へ - 料金最優先・小規模運用?
→ Yes: Mailchimp 推奨 / No: 用途を再検討
移行・併用パターン
- Mailchimp → HubSpot 移行:マーケ機能の高度化・営業組織化のタイミング。HubSpot に Mailchimp インポーター機能あり
- HubSpot → Mailchimp 移行:稀。コスト最適化や機能簡素化を求めた場合
- EC運営なら Klaviyo も:D2C・Shopify 運営なら Klaviyo が現実的、詳細は Mailchimp vs Klaviyo もご確認ください
2026年の最新動向
HubSpot の動き
2024年以降、Breeze AI(HubSpot の AI ブランド)の機能拡充。営業・マーケ・サポート全方位でAI機能を組み込む路線で、中小企業向けのオールインワン化が加速しています。
Mailchimp の動き
Intuit 傘下でCRM・eコマース機能の強化が継続。「All-in-One Marketing Platform」として、メール配信を超えた領域への拡張が続いています。ただし HubSpot ほどの統合性には到達していません。
よくある質問
Q1. 結局どちらを選ぶべきですか?
用途と組織規模で決まります。BtoB・統合運用なら HubSpot、メール配信中心・予算重視なら Mailchimp が現実的です。両者とも無料プランがあるので、まず試してから判断するのが堅実です。
Q2. Salesforce との比較は?
Salesforce はエンタープライズ向けCRMで、機能・規模ともに HubSpot を上回る本格派。詳細は HubSpot vs Salesforce 比較 をご確認ください。
Q3. EC運営にはどちらが向いていますか?
EC・D2C・Shopify 運営なら Klaviyo が現実的な選択肢になることが多く、HubSpot・Mailchimp はEC特化機能で Klaviyo に譲ります。詳細は Mailchimp vs Klaviyo 比較 もご確認ください。
Q4. データ移行は可能ですか?
HubSpot には Mailchimp インポーター機能があり、リスト・タグの移行はサポートされています。ワークフロー(自動配信)の設定は手動で再構築が必要です。
Q5. 個人ブロガーには?
個人ブロガー・コンサルは Mailchimp の無料プランから始めるのが定番。HubSpot Free CRM も使えますが、有料化フェーズで HubSpot は料金が跳ねるため、シンプルな運用なら Mailchimp の方が長く使い続けられる傾向があります。
Q6. 個別レビューはどこにありますか?
各ツールの詳細レビューは HubSpot 個別レビュー と Mailchimp 個別レビュー をご確認ください。
まとめ:用途と規模で選ぶ
- 統合マーケ・CRM・営業・サポート: HubSpot
- シンプルメール配信・小規模・予算重視: Mailchimp
- EC運営なら Klaviyo も検討:用途によって最適解が変わる
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※本記事の料金・機能情報は2026年4月時点の公式情報を筆者が確認した内容です。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
