「ノーコードで何かを作りたいが、STUDIO と Bubble のどちらにすべきか分からない」「両方触ってみたが、結局何が違うのか整理できない」——ノーコード選定で多くの人がぶつかる悩みです。
結論からお伝えすると、両者は守備範囲がまったく違うツールです。「Webサイトをデザイン重視で公開したいなら STUDIO」「本格的なWebアプリ(DB・ロジック・ユーザー認証)を作りたいなら Bubble」という棲み分けで、競合というより別カテゴリのツールという理解が正解です。本記事ではこの違いを軸に、用途・料金・機能を中立に整理します。
結論:選び分けの早見表
| 作りたいもの | 推奨 | 理由 |
|---|---|---|
| コーポレートサイト・LP | STUDIO | デザイン特化、軽快な編集体験 |
| ポートフォリオ・採用サイト | STUDIO | デザイン自由度、国産で日本語サポート充実 |
| マッチングサービス・SaaS | Bubble | DB・ユーザー認証・ロジックが必須 |
| 社内業務アプリ・MVP | Bubble | 業務ロジックを視覚的に組み立てられる |
| 情報発信メディア | STUDIO | CMS機能で記事管理可能、デザイン優位 |
| eコマース・マーケットプレイス | Bubble | Stripe 連携で出品・購入機能を構築 |
運営会社の比較
料金プラン比較
| プラン | STUDIO | Bubble |
|---|---|---|
| 無料 | Free(STUDIOサブドメイン公開可) | Free(bubble.io サブドメイン) |
| 入門級 | Mini ¥980/月(独自ドメイン) | Starter $29/月 |
| 中級 | Basic ¥2,480/月 | Growth $119/月 |
| 上級 | (Basic が最上位) | Team $349/月 |
料金面では STUDIO が大きく安価(最大でも月¥2,480)です。Bubble は処理量ベースで増額するため、ユーザー数が増えると Growth・Team プランが現実的になり、月数万円〜が珍しくなくなります。価格帯の差は「サイト vs アプリ」という守備範囲の違いを反映しています。
機能比較マトリクス
| 機能 | STUDIO | Bubble |
|---|---|---|
| デザイン自由度(Webサイト) | ◎ | ○ |
| CMS(記事管理) | ○ | ◎ 内蔵DB活用 |
| 内蔵データベース | △ 限定的 | ◎ |
| ユーザー認証(ログイン) | × | ◎ |
| 業務ロジック・自動化 | × | ◎ Workflow |
| 外部API連携 | △ | ◎ API Connector |
| プラグインマーケット | × | ◎ |
| 日本語UI・サポート | ◎ 国産 | △ 英語 |
| 学習コスト | 低 | 高(数週間〜) |
| 公開までのスピード | ◎ 数日 | ○ 数週間〜 |
得意分野の違い:作るものを軸に整理
1. デザイン重視のWebサイト → STUDIO が現実解
コーポレートサイト・LP・ポートフォリオ・採用サイトなど、見た目とブランド表現が中心のサイト制作では STUDIO が大きく向きます。Bubble でも作れますが、デザインの自由度・公開までのスピードでは STUDIO が大きく上です。
2. ユーザー登録・データ管理が必要なアプリ → Bubble が現実解
マッチングサービス・SaaS ダッシュボード・社内業務アプリなど、ユーザー登録・データ管理・ロジック処理が必要な「アプリ」を作る場合、STUDIO では実現できません。Bubble の Database・Workflow・API Connector を組み合わせて構築する領域です。
3. 情報発信メディア(ブログ等) → STUDIO が向く
STUDIO の CMS 機能で記事管理が可能。小〜中規模のメディアサイトなら STUDIO で十分です。本格的SEO・記事量産・プラグイン拡張が必要な場合は WordPress の方が向きますが、デザイン重視のメディアなら STUDIO が選択肢になります。
4. eコマース・マーケットプレイス → Bubble or 他ツール
シンプルな商品紹介ページなら STUDIO でも作れますが、本格的なeコマース(カート・決済・在庫管理)は Bubble or Shopify が現実的です。Bubble は Stripe 連携プラグインで決済機能を組み込めます。
5. MVP・スタートアップの初期プロダクト → Bubble
「アイデアを素早くプロダクト化して市場検証したい」というスタートアップ初期フェーズには Bubble が定番です。エンジニアに発注すれば数か月かかるアプリを、自分の手で数週間で形にできます。
用途別の推奨
- コーポレートサイト・LPを自分で作りたい方
- フリーランスデザイナー(実装ワンストップ)
- 採用サイト・ポートフォリオサイト
- 国産で日本語サポートを重視
- 月¥2,480以下で本格運用したい
- 非エンジニアの起業家・PM
- マッチング・SaaS・社内業務アプリ構築
- 外注見積もりが数百万円で躊躇している方
- ユーザー認証・データ管理が必須の領域
- MVP を数週間で形にしたい
選び方の決定木
- ユーザー登録(ログイン機能)が必要?
→ Yes: Bubble が現実解 / No: 次へ - データベースに情報を蓄積・検索する機能が必要?
→ Yes: Bubble 推奨 / No: 次へ - 主目的は「サイトを公開すること」?
→ Yes: STUDIO 推奨 / No: 次へ - UI日本語化・国産サポート重視?
→ Yes: STUDIO 推奨 / No: 用途を再検討
併用パターン
守備範囲が違うため、両方を併用するパターンも実例として広がっています。
- STUDIO で LP、Bubble でアプリ本体:マーケサイトと製品本体を分けて運用
- STUDIO でブランドサイト、Bubble で会員エリア:ブランドの顔と機能を分離
- 注意:両方契約・運用するとランニング・統制コストが増える。本格運用するならどちらかに寄せるのも検討余地あり
2026年の最新動向
STUDIO の動き
2024年以降 STUDIO AI(デザイン生成補助)が段階的に提供開始。日本国内市場での認知拡大が続き、デザイナー・制作会社の標準ツールとしての地位を強化中です。
Bubble の動き
Bubble AI(自然言語からアプリ生成)の機能強化が進行。AI連携アプリの構築が容易になり、ChatGPT・Claude API を組み込むスタートアップが急増しています。
よくある質問
Q1. 結局どちらを選ぶべきですか?
「サイト」を作るなら STUDIO、「アプリ」を作るなら Bubble です。両者は競合ではなく別カテゴリのツールなので、自分が作りたいものの種類で決まります。
Q2. STUDIO で Webアプリを作れますか?
シンプルなフォーム送信程度なら STUDIO でも可能ですが、ユーザー登録・データ管理・ロジック処理が必要な本格Webアプリは作れません。アプリが目的なら Bubble を選択してください。
Q3. Bubble で WebサイトのLPを作れますか?
作れますが、デザイン自由度・公開スピードでは STUDIO に大きく譲ります。LP単独なら STUDIO の方が大きく効率的です。
Q4. 学習コストはどちらが高いですか?
Bubble の方が大幅に高いです。STUDIO はデザインツール経験者なら数日で使いこなせる一方、Bubble はWebアプリの仕組み(DB・状態管理)の理解が前提となり、習熟まで数週間〜数か月かかることもあります。
Q5. 個別レビューはどこにありますか?
各ツールの詳細レビューは STUDIO 個別レビュー と Bubble 個別レビュー をご確認ください。
Q6. 他のノーコードも候補にすべきですか?
Webflow(海外サイト制作)、FlutterFlow(モバイルアプリ)、Glide(スプレッドシート起点)など、用途別に複数の選択肢があります。本記事は STUDIO vs Bubble に絞った比較ですが、選定時には他の候補も視野に入れると良いでしょう。
まとめ:作るものの種類で選ぶ
- Webサイト・LP・ポートフォリオ: STUDIO
- Webアプリ・SaaS・社内業務システム: Bubble
- 両方必要なら併用も検討:守備範囲が違うので競合せず役割分担できる
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※本記事の料金・機能情報は2026年4月時点の公式情報を筆者が確認した内容です。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
