「コーポレートサイトやLPを作りたいが、WordPress はハードルが高い」「コードを書かずにデザイン性の高いWebサイトを作りたい」——個人事業主やスモールビジネスから寄せられる定番の悩みです。
結論からお伝えすると、STUDIO(スタジオ)は日本発のノーコードWeb制作プラットフォームで、デザインから公開まで1つの画面で完結する国産SaaSです。STUDIO株式会社が運営し、フリーランスのデザイナー・スタートアップのコーポレートサイト・LP 等を中心に国内で採用が広がっています。本記事ではSTUDIO が初めての読者の方に向けて、正体・料金・使いどころ・注意点を網羅的にお伝えします。
STUDIO の申し込みルート比較
STUDIO は公式サイトでのサブスク契約が基本。国産サービスのため、サポート窓口も日本語で整備されています。
| 申し込みルート | 状態 | アクション |
|---|---|---|
| 公式サイト(studio.design) | 稼働中 | 公式サイトへ → |
| STUDIO パートナー(制作代行) | 対応可 | 要問合せ |
| 国内ASP経由 | 未整備 | — |
STUDIO とは?基本を5分で理解する
一言でいうと「デザインそのままサイトになるノーコード」
STUDIO の特徴は、Figma のように自由にデザインした画面がそのままWebサイトとして公開できる設計思想です。テンプレートありきの「ブログ作成ツール」ではなく、「Webサイトをデザイン」するノーコードプラットフォームとして位置付けられます。
STUDIO が解決するのは「デザインと実装の分断」
一般的なWebサイト制作では、デザインツールで作ったものをエンジニアが HTML/CSS に起こす作業が必要でした。STUDIO はこの分断をなくし、デザイナーが直接そのまま公開できる体験を提供します。
開発元 STUDIO株式会社
STUDIO株式会社は2016年設立の日本のスタートアップで、2018年にサービスを正式ローンチ。国産SaaSとしては珍しい「世界で勝負できるデザインプロダクト」を目指した製品設計が特徴です。
STUDIO の中心となる3つの概念
STUDIO を理解するために押さえたい概念が3つあります。
- 1ボックスモデル——自由配置のベース
STUDIO のエディタはCSS のボックスモデルに沿った設計。Figma のような自由配置と、実際のWebの構造制約の両方を理解した上で操作する体験になっています。 - 2CMS機能——動的コンテンツの管理
ブログ記事・事例・メンバー紹介など、繰り返し構造のコンテンツをデータとして管理できます。テンプレートと組み合わせることで、WordPress 的な運用も実現できます。 - 3レスポンシブ編集
PC・タブレット・スマホでそれぞれ調整可能な画面を、エディタ内で切り替えながら編集。コード書かずに、デバイス別の最適表示を実現します。
STUDIO が向いている人・向いていない人
- コーポレートサイト・LPを自分でデザインして公開したい方
- フリーランスのデザイナーで、実装までワンストップで請けたい方
- スタートアップの初期サイト制作を短期間・低コストで行いたい方
- 国産SaaSで日本語サポートがしっかりしたものを求める方
- 本格的なWebアプリケーションを開発したい方(Bubble 向き)
- ECサイトを中心に運営したい方(Shopify / BASE 向き)
- ブログ記事の量産・SEOを重視する方(WordPress 向き)
- 独自サーバーで運用したい方
STUDIO の代替ツール
STUDIO でできる主要な使い方
1. コーポレートサイト制作
スタートアップ・中小企業のコーポレートサイトとして、STUDIO の採用事例が多数あります。1週間〜数週間で公開までもっていける軽快さが特徴です。
2. ランディングページ
サービス紹介・イベント告知・キャンペーン用LPなど、短期勝負のページ制作にも向きます。A/Bテストやフォーム設置も1画面で済みます。
3. ポートフォリオサイト
デザイナー・フォトグラファー・クリエイター個人が、作品集をビジュアル重視で展開したいケース。デザイン自由度の高さが活きる用途です。
4. 小規模ブログ・メディア
STUDIO CMS 機能で記事管理ができ、小規模メディアとしても運用可能。本格的SEOや大規模投稿はWordPressの方が実用的です。
5. 採用サイト
採用情報ページ・社員インタビュー・社風紹介など、一定の分量と更新が必要な採用サイトでも活用されています。
6. クライアント向け制作代行
Webデザイナー・制作会社が、クライアントから受注したサイトを STUDIO で制作・納品する用途。納品後はクライアント側で STUDIO アカウントを引き継いで更新する運用が広がっています。
STUDIO の料金プラン
2026年4月時点の公式料金ページを筆者が確認した内容です。最新は公式サイトをご確認ください。
| プラン | 月額(円) | 原通貨 | ユーザー上限 | 主要機能 |
|---|---|---|---|---|
| Free | 無料 | ¥0 | 1サイト | - STUDIOサブドメインで公開 - 基本機能すべて - STUDIOロゴ表示 |
| Mini | 980円 | ¥980/月 | 1サイト | - 独自ドメイン公開 - STUDIOロゴ非表示 - フォーム利用拡大 |
| Basic | 2,480円 | ¥2,480/月 | 1サイト | - 容量拡張 - 高度な分析 - パスワード保護 |
どのプランを選べばいいか
- 試用・個人プロジェクト → Free。STUDIO サブドメインで公開可能
- 独自ドメインで公開 → Mini。月1,000円以下で本格公開
- 本格ビジネスサイト → Basic。容量・機能が拡張される実運用ライン
STUDIO のメリット・デメリット
公式情報と運用パターンから整理しました。
◎ メリット
- 国産ゆえのUIの分かりやすさと、日本語フォント・用語への最適化
- デザイン性の高さで海外ツールと並ぶ水準、国内のクリエイターに支持される
- 無料プランでも独自ドメイン以外は本格運用できる実用性
△ デメリット
- Bubble のような本格Webアプリ開発はできず、主に「情報発信サイト」向け
- SaaSゆえに独自サーバーでの運用はできない
- 大規模サイト・ECサイトは別ツール(Shopify / WordPress)の方が向くケースが多い
メリットの深掘り
最大の強みは国産ゆえのUIの分かりやすさ。日本語の用語・フォント・サポートが整っており、海外発のノーコードツールで手が止まりがちな初心者でも動きやすい設計です。デザイン性の高さも際立ち、テンプレートに依存せず独自のビジュアル表現を実現できる自由度があります。無料プランの実用性も強力で、独自ドメイン以外は無料でも本格運用できるため、学習・試作段階で費用をかけずに使い倒せます。
デメリットの深掘り
機能領域が「情報発信サイト」中心で、Webアプリ的な動作(ユーザー管理・データ連動・複雑な処理)は Bubble 等の方が向きます。SaaS専用のため、独自サーバーで動かしたい組織には合いません。ECサイトや記事量産型メディアでは、専用ツール(Shopify / WordPress)の方が機能面で有利で、ツール選定の段階で見極めが必要になります。
STUDIO に関するよくある質問
Q1. 無料プランでどこまで使えますか?
公式情報によれば、Free プランでは STUDIO サブドメインで公開可能・STUDIOロゴが表示・基本機能は利用可能です。個人サイト・学習用途には十分な範囲です。
Q2. 独自ドメインで公開できますか?
Mini プラン以上で独自ドメインでの公開が可能です。月額1,000円以下で独自ドメイン運用ができるため、本格的なサイト運用を考えたら Mini 以上の契約が推奨です。
Q3. STUDIO で作ったサイトの SEO はどうですか?
標準的な SEO 設定(タイトル・メタ説明・OGP)は可能ですが、大量の記事運用による SEO 戦略なら WordPress の方が優位です。コーポレートサイト・LP・ブランドサイトなら STUDIO でも十分戦えます。
Q4. WordPress との使い分けは?
デザイン優先・小規模・ビジュアル重視のサイトは STUDIO、ブログ記事の量産・SEO重視・プラグインで拡張したい場合は WordPress、という棲み分けになります。
Q5. 他ツールから移行できますか?
STUDIO は独自エディタゆえ、デザインデータの直接インポートはできません。WordPress や Wix からの移行は、STUDIO 上で再構築する運用になります。
Q6. 解約したらサイトはどうなりますか?
公式情報によれば、有料プランを解約すると独自ドメイン公開が停止し、Free プラン相当の利用に戻ります。サイトの公開を維持したい場合は、有料プランの継続が必要です。
