「デザインツールを導入したいが、Canva と Figma のどちらが自分の業務に合うか分からない」「両方ともデザインツールだけど、結局何が違うの?」——デザインツール選定でよくある悩みです。
結論からお伝えすると、両者は守備範囲が大きく違うツールです。「SNS画像・チラシ・プレゼンなどマーケ素材を量産するなら Canva」「Webサイト・アプリのUI/UX を設計し開発と連携するなら Figma」という棲み分けで、用途で選び分けるのが正解です。本記事では機能・料金・用途を中立に整理します。
結論:選び分けの早見表
| あなたの業務 | 推奨 | 理由 |
|---|---|---|
| SNS画像・広告バナー量産 | Canva | テンプレ豊富、クリック数手早い |
| プレゼン資料・営業資料 | Canva | テンプレ→入力で短時間で仕上がる |
| Webサイト・アプリのUI設計 | Figma | コンポーネント・自動レイアウトが本格仕様 |
| エンジニアと連携してプロダクト開発 | Figma | 開発者向けハンドオフ機能・業界標準 |
| チラシ・名刺・印刷物 | Canva | 印刷物テンプレ充実、印刷サービス連携 |
| デザインシステム構築 | Figma | 変数・コンポーネント・スタイル管理が成熟 |
運営会社の比較
料金プラン比較
| プラン | Canva | Figma |
|---|---|---|
| 無料 | ○ Free(基本機能フル) | ○ Starter(3ファイルまで) |
| 個人有料 | Pro ¥1,500/月(年払い) | Professional $15/月 |
| チーム | Teams ¥1,800/ユーザー/月 | Organization $45/ユーザー/月 |
| エンタープライズ | Enterprise(要問合せ) | Enterprise $75/ユーザー/月 |
料金面では Canva の方が安価です。Figma は機能性で価格を正当化する設計で、UI/UX デザイナー・開発チームでROI回収しやすい構造。逆に Canva 用途では Figma は機能過剰になります。
機能比較マトリクス
| 機能 | Canva | Figma |
|---|---|---|
| テンプレート(マーケ素材) | ◎ 数十万点 | △ コミュニティ |
| UI/UXデザインの自由度 | △ | ◎ |
| コンポーネント・自動レイアウト | △ | ◎ |
| プロトタイピング | △ | ◎ |
| 開発者向けハンドオフ | × | ◎ Dev Mode |
| プレゼン・資料作成 | ◎ | ○ Slides機能 |
| 印刷物・チラシ | ◎ | × |
| 動画編集(簡易) | ○ | × |
| AI機能(Magic Studio / Make等) | ◎ | ○ |
| 学習コスト | 低 | 中〜高 |
| 日本語UI | ◎ | ◎ |
得意分野の違い:典型的な使われ方
1. SNS画像・広告バナー量産 → Canva が現実解
Instagram・Twitter・YouTube サムネイル・Facebook広告バナーなど、SNS・広告素材の量産では Canva が決定的に向きます。プラットフォーム別の最適サイズが揃ったテンプレートがあり、テキストを差し替えるだけで完成形になる体験は Figma では再現できません。
2. WebサイトUI・アプリ画面設計 → Figma が現実解
Webサイト・スマホアプリのUI設計、ワイヤーフレーム作成、プロトタイピングは Figma の独壇場。コンポーネント・自動レイアウト・変数・プロトタイプ機能で「設計→開発」の流れが構築できます。Canva にUI 設計用テンプレもありますが、本格運用には機能不足です。
3. プレゼン資料・営業資料 → Canva
デザイン性の高いプレゼンスライドを短時間で作るなら Canva が大きく有利。Figma にも Slides 機能はありますが、テンプレート量・印刷向け書き出しなど Canva の方が「資料制作」に最適化されています。
4. デザインシステム・チーム運用 → Figma
共通コンポーネント・スタイル・変数を組織で運用するデザインシステム構築は Figma の真骨頂。スタートアップから大企業まで、プロダクトデザインの標準環境として君臨しています。
5. 印刷物・物理メディア → Canva
名刺・チラシ・パンフレット等、紙媒体への展開を考えると Canva が現実的。印刷データ(PDF X-1a 等)の書き出し、Canva Print(印刷サービス)の連携など、物理メディアまで配慮された設計です。
用途別の推奨
- SNS運用・マーケ担当者
- 個人事業主・中小企業
- 非デザイナーが資料を作る場面
- SNS画像・広告バナー・チラシを量産
- プレゼン・営業資料の見栄え重視
- UI/UXデザイナー
- プロダクトデザイン担当者
- エンジニアと連携する開発組織
- Webサイト・アプリ画面設計
- デザインシステム構築・運用
選び方の決定木
- Webサイト・アプリのUIをデザインする?
→ Yes: Figma が現実解 / No: 次へ - エンジニアにデザインを渡して開発する流れ?
→ Yes: Figma 推奨 / No: 次へ - 主にSNS画像・広告・プレゼン・チラシを作る?
→ Yes: Canva 推奨 / No: 次へ - デザイナーではなくマーケ・営業担当が使う?
→ Yes: Canva 推奨 / No: 用途を再検討
併用パターン
守備範囲が違うため、両方を併用するパターンも実例として広がっています。
- デザイン部門:Figma、マーケ部門:Canva:プロダクト開発と販促物制作で分業
- Figma で UI、Canva でSNS画像:1社内で目的別に使い分け
- 個人クリエイター:Figma で本業のWeb案件、Canva で SNS運用や副業の素材作り
2026年の最新動向
Canva の動き
2024年に Magic Studio(AI機能群)を統合、2025年には Canva Code(コード生成)も追加され、AI時代のオールインワン制作プラットフォームとして拡張中。Adobe 関連ツール(旧Affinity)の取り込みも進行中です。
Figma の動き
Adobe の買収案断念後、Figma Slides・FigJam・Dev Mode など機能拡張が継続。Figma AI(プロトタイプ自動生成等)も実装され、UI設計+AI連携の方向で独自路線を強化中です。
よくある質問
Q1. 結局どちらを選ぶべきですか?
用途で決まります。マーケ素材・SNS・プレゼン等は Canva、UI/UX設計は Figma です。両者は競合というより別カテゴリで、両方使うのも自然な選択です。
Q2. 個人ブロガー・SNS運用はどちらですか?
大きく Canva 寄りです。SNS画像・YouTube サムネ・ブログのアイキャッチをテンプレ駆動で量産でき、デザイン未経験でも見栄えの良い素材が作れます。
Q3. Adobe 製品(Photoshop / Illustrator / XD)と比べると?
Adobe XD は Figma に置き換えられ、開発が縮小傾向。Photoshop / Illustrator はプロデザイナーの本格制作で依然強い一方、月単位の素材量産では Canva の効率が勝ります。Figma+Canva の組み合わせで大半の業務はカバー可能です。
Q4. 商用利用は可能ですか?
両者とも商用利用可能です。Canva は素材ライセンスを確認しながら使う必要があり、有料プランで使える素材はすべて商用利用OKです。Figma は自分で作成するデザインが中心のため、ライセンス管理はシンプルです。
Q5. データの相互変換は可能?
限定的です。両者とも PNG/PDF/SVG エクスポートはあるため、画像として渡すことは可能。編集可能な形式(.canva / .fig)の相互変換はできません。
Q6. 個別レビューはどこにありますか?
各ツールの詳細レビューは Canva 個別レビュー と Figma 個別レビュー をご確認ください。
まとめ:作るものの種類で選ぶ
- マーケ素材・SNS・プレゼン・印刷物: Canva
- WebサイトUI・アプリ画面・デザインシステム: Figma
- 両方必要なら併用も自然:守備範囲が違うので競合せず役割分担できる
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